オルセー美術館展2010@国立新美術館

国立新美術館オルセー美術館展2010「ポスト印象派」を観に行った。

公式サイト:オルセー美術館展2010||2010年5月26日-8月16日||国立新美術館

今回のテーマは「ポスト印象派」ということで、モネ、ドガ、スーラ、セザンヌロートレックゴッホゴーギャン、ルソーあたりがみどころ。オルセーで一番印象に残ったあのマネの巨大な睡蓮が東京に来るわけではないのだけれども、なかなか気軽にパリに行けない以上、このような企画は貴重だといわざるを得ない。

さて、実際鑑賞してみると、今回特に印象に残ったのは、ロートレック「黒いボアの女」(添付画像)、モネ「ロンドン国会議事堂、霧の中に差す陽光」、ゴッホ「星降る夜」、ルソー「蛇使いの女」あたり。ゴッホ、ルソーは入り口のポスターにもなっている(写真の通り)。
ロートレックの作品は、小ぶりでシンプルなのに、じっと眺めているとモデルの世界に引き込まれるような不思議な引力を持っていた(個人的には「天野喜孝!」とか思ったりもしたけれど)。

人気の展覧会ということで、入場は30分待ちは当たり前で、館内は大混雑。しかも、音声ガイドの作品の前で、多数の人が立ち止まっているという状態。日本語の解説を文字パネルにして掲示しておけば、この「音声ガイド渋滞」は緩和できるはず。基本的には大好きな美術館だけれども、この点ではもうちょっとがんばれ国立新美術館、と思った。

「ポスト印象派」というテーマのせいか、前半の勢いに比べると、終盤は尻すぼみで終わってしまったような気もする。でも、オルセーならではの名画を多数鑑賞できる良い機会だった。



(PHOTO:シャープ、CAMERA:RICOH GXR + P10 28-300mm F3.5-5.6VC)