GR DIGITALの後継機を買った

調子の悪い初代GR DIGITALの後継機選びに終止符を打つ日が来た。

まず、正統な後継機であるGR DIGITAL III。RICOH デジタルカメラ GR DIGITAL III GRDIGITAL3
4万5000円台という「破格」まで下がったが結局食指が動かない。要するに28mm単焦点のコンデジに飽きてしまったからなんだろう。ということで、見送り決定。

次に有力対抗馬でズーム付のCanon Powershot S90。Canon デジタルカメラ Power Shot S90 PSS90
アンダー3万円という値段の安さもあり、とりあえず買ってみるかと何度も実機を触ったが、そのたびにホールディングの悪さ、人間工学的に不自然なボタン位置、そして軽すぎる裏面ダイヤルなどが気になった。「これは本当に写真を撮る人が開発したのだろうか」と素朴な疑問が出るレベル。スペック的には悪くないのに。次モデルでは改良される可能性はあるが、何もこのモデルを急いで選ぶ必要はない。却下。

ということで、「RAW撮りが出来て胸ポケットに収まるコンデジ」という路線は止めて、「RAW撮りが出来て、胸ポケットに収まらないまでもジャケットのポケットに入るデジカメ」と、サイズについて寛容になって選択。

となると、今猛烈に宣伝中のSONYのNEX-5。ソニー デジタル一眼α NEX-5 ダブルレンズキット ブラック NEX-5D/B
このボディサイズでAPS-Cサイズのセンサーが載っているというのは驚異的。だが、ボディに対してレンズが大きすぎてバランスが悪いということと、操作系UIが液晶画面にかなり依存していることから自分には合わないと判断。これはあくまでデジタル一眼の入門者向けのオシャレカメラであって、設定をクイックに変えながらスナップする撮り方には向かない。そういう人にはイライラさせる機材だ。

そして、CanonのG11。Canon デジタルカメラ Power Shot G11 PSG11
中身はS90と同一ながら、しっかりとした手応えのある操作系。だが、露出補正ダイヤルが左手サイドの上面というのは、ちょっと意味が分からない。昔のフィルムのMF一眼レフのようだ。片手で露出補正しならが撮れないというのはいかにも不便。そして、バリアングルモニターのせいで、ちょっと分厚い。決定的に悪いカメラではないのだが、全体的にはもう一段の洗練が欲しい。一見すると質感のよさそうなボディもよく見ると粗が目立つ。

最後にRICOHのGXR+P10(28-300mm)キット。RICOH デジタルカメラ GXR P10 28-300mm F3.5-5.6VC KIT GXR+P10KIT
ボディの操作系、堅牢性はGR譲り。デザインはオシャレではなく無骨だけれども、すみずみまでリコーらしく真面目で理詰めな設計がされていて、道具として使うには最高級の安心感。キットのP10は、CX3と同じ高倍率ズームと裏面照射型CMOSセンサーの組み合わせ。これで41,800円・ポイント10%還元で実質37,620円というのは、どう考えてもバーゲン価格。50mm単焦点のA12の描写も素晴らしく(店頭のデモ機でも分かるレベル)、いつかは買い増ししたいと思わせる。年内には28mm単焦点もリリースされる予定。ということで、夜のヨドバシで即決した。

過去のエントリーでは「変態グッズ」とか書いてしまったけれども、2回もエントリしたということは裏を返せばそれだけ気になっていたということなんだろう。さあ、充電5時間が終わったら、明日さっそく使おう。