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歌舞伎座さよなら公演『義経千本桜』

歌舞伎座がなくなる前に行っておきたかった。『義経千本桜』は、以前、文楽で観たことがある有名な演目。役者も、吉右衛門玉三郎富十郎菊五郎らのオールスターキャスト。ということで、夜の部に行ってきた。

最初の「渡海屋・大物浦」は、途中で舞台替えもある大作。ほぼ2時間。知盛を演じる吉右衛門の存在感は圧倒的。玉三郎のたたずまいの美しさも見所。
次の「吉野山」は、佐藤忠信静御前の舞踏が美しい。菊五郎菊之助の親子の息のあった芝居を堪能した。時間はやや短め。
最後の「川連法眼館」は、ほとんど菊五郎の独壇場。人間と狐を演じ分けるところも見ものだが、神出鬼没な狐の動きを再現する舞台装置に感心した。

総じて歌舞伎座は、予想以上に敷居が低かった。江戸時代から庶民の娯楽だからそれはそうなんだろう。まず、3階のA席で4,200円というのは、鑑賞時間が正味4時間ということを考えると安いと思う(花道はほとんど見えなかったけど)。次に食事も、座席やロビーで幕間に取るもよし、館内のさまざまな施設を利用するもよし。3階には700円のカレーショップもあった。それから、お土産もお菓子やら手ぬぐいやらフィギュアやらいろいろと置いてあった。

解説のイヤホンも借りてみた。解説自体はわかりやすく、鑑賞の邪魔にはならない。だが、生の音声を両耳で聴く方が圧倒的な臨場感を味わえて歌舞伎というものを堪能できると感じて、結局途中で使うのを止めた。あらすじを予習してから鑑賞するのであれば、このイヤホンはいらないだろう。

ということで、歌舞伎座はなかなかよかった。依存症のようなリピーターになるかというとちょっと微妙だが、よい演目があればまた行きたいかな。

義経千本桜

  • 渡海屋・大物浦     

渡海屋銀平実は新中納言知盛       吉右衛門
        女房お柳実は典侍の局       玉三郎
              相模五郎       歌 六
              亀井六郎       種太郎
              伊勢三郎     尾上右 近
              駿河次郎       隼 人
              片岡八郎       巳之助
              入江丹蔵       歌 昇
             武蔵坊弁慶       段四郎
               源義経       富十郎

        佐藤忠信実は源九郎狐       菊五郎
               静御前       菊之助
              逸見藤太       松 緑

  • 川連法眼館

   佐藤忠信佐藤忠信実は源九郎狐       菊五郎
               源義経       時 蔵
               静御前       菊之助
              亀井六郎       権十郎
             法眼妻飛鳥       秀 調
              駿河次郎       團 蔵
              川連法眼       彦三郎
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