オリンピック調査団がやってきた

2016年のオリンピック候補地に名乗りを挙げているこの東京に、IOCの調査団がやってきた。IOCの政治性とか、東京開催の是非とか議論すべきところはあると思うが、マスコミの自虐的な論調はなんとかならないものか。

たとえば4月17日の日経新聞のコラム。

「素晴らしい立候補都市だ」と彼らはまた褒めちぎるのだろうか。大阪の例を思えば話半分に聞けばいいし、あとは東京を世界に徹底的に売り込むしかない。それにしても心配なのは世間の盛り上がり具合だ。委員たちがお忍びで居酒屋に出向き、酔客から五輪への関心を聞き出す、などということになると困る。
(日本経済新聞)

IOCの調査委員が居酒屋に出向くことはないだろうし、まして酔客の関心を判断材料にするとは思えない(そもそも通訳がいないと聞くこともできないだろう)。だが、この日経のコラムを無視する可能性はそれほど低くないし、この記事の論調を判断材料にする可能性がある。

好景気を煽ってバブルにし、不景気を煽ってデフレにするのは日経の得意技だが、オリンピックの候補地の評価まで、自虐的な論調を展開するのはどうかと思う。