BMW3シリーズに試乗

以前の上司がお勧めするBMW3シリーズを見に行く。

  • 外観

綺麗な面構成。力強く、そして洗練されている。

  • 内装

ドイツ工業製品らしい精密さを感じさせる。ウッドパネルよりもアルミ内装の方が「らしい」。インテリアは格別上質というわけでも奇抜なわけでもないが、とてもセンスがよい。ステアリング、ウィンカースイッチ、ATシフトノブ、どれをとっても高い剛性感。天井が意外に高く、後部座席がけっこう広いのに驚き。レクサスISと比べると一回り上の開放感。

  • 走り

ベーシックグレードの320iに試乗。加速、減速、コーナリング、いずれもスムーズであるが、特筆すべきものはない。

  • 総合

「駆け抜ける喜び」というのがBMWのキャッチコピーだが、このベースグレードで味わえるのは、そのイメージの片鱗に過ぎない。それでも、「走りのBMW」のイメージは強烈だし、世間的にも確立したプレミアムブランドということになっている。メルセデスと並んで「間違いのない選択」の一つであるが、メルセデスとは違って保守的なイメージはそれほど強くない。ただ、無難な選択ゆえに乗っている人が多いのが難点。都市部のビジネスマンにとっては、TUMIのバッグ並にかぶってしまう持ち物となりつつあるような気がする。2008年マイナーチェンジ前のモデルはお買い得だが、とびつくほどの魅力は見出せない。