九十九電機が民事再生法申請

「九十九」を「ツクモ」と読める中学生だったのは、「九十九電機」を知っていたからだ。そう思うと感慨深い。最近は高田馬場にも出店していたが、空いている店舗でじっくりと品物選びができて重宝していた(あの空き具合は経営的には確かにまずかっただろう)。ジャンクの安いパーツを拾う楽しみもあった。

今後は、民事再生法の申請で再建を目指すようだが、パソコン(含むパーツ)の技術革新と価格下落が激しい状況下では、けっこう難しい舵取りを迫られると思う。大手の量販店に勝てるビジネスモデルを構築しないと勝ち目はなさそう。ゲーム性能に特化したオタク向け商品でどこまでユーザー層を広げられるかがポイントだと思う。

九十九電機民事再生法申請…老舗パソコン専門店

東京・秋葉原の老舗パソコン専門店、九十九(つくも)電機(東京都千代田区)は30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約110億円。店舗営業は続ける。

九十九電機は47年創業。78年に秋葉原初のパソコン・通信機の専門販売店を開業したことで知られ、秋葉原を中心に、大阪、名古屋、札幌などに計13店舗を展開している。海外の低価格パソコンや部品の販売などでマニアの人気を集めた。民間信用調査会社の帝国データバンクなどによるとピーク時の00年8月期決算の売上高は374億円だったが、大手家電量販店などとの競争激化で、02年8月期には282億円まで売り上げが減少。02年から家電量販店の石丸電気傘下で再建を進めたものの、価格競争に歯止めがかからず、資金繰りが悪化していた。

毎日jp(毎日新聞)