初音ミクの歌で感動したかったら、Otomania.net(おとまにあどっとねっと)さんの「大きな古時計(仮)」を聴けばよい。
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これを、何かと比較したり、優劣を論じたりするのはナンセンス。この曲で僕は泣いた。それは事実。他の人の感受性のことは分からない。多数派か少数派かは関係ない。芸術は多数決ではないから。
このエントリーも本来は「音楽」のカテゴリに分類すべきだが、TBSの「アッコにおまかせ」での偏向報道(と僕は考える)の結果、こうなった。和田アキ子には罪はないとしても、番組制作者が「初音ミク=おたくの執着の対象=色モノ」という短絡的な構図を押し付けたのは重大な罪だと断じて差し支えないだろう。
マスコミのおたく批判というのは、何かの事件があるたびに繰り返されるわけだが、今回はそういう事件がない状況下でも、おたくをバッシングすることが明白になった。しかし、これは本質的に内在化されたものである。マスコミは多数派に媚びることで成り立っており、一方、おたくは個人の趣味性を追求し、他人との差別化を図る存在だ。前者は必然的に多数派たらんとするわけだし、後者は反対に少数派になることを余儀なくされる。外山恒一ではないが、少数派は常にバッシングされる存在なのだ。
…といまさらマスコミのばかばかしさを論じても仕方ない。僕は一人でOtomania.netさんの初音ミクを聴き、そして幸福を感じるだけだ。
VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ01 初音ミク HATSUNE MIKU
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クリプトンさんのこのブログ(メディアファージ事業部 ブログ)も読んでいて清清しい。亀田一家に対する内藤チャンピオンのような「大人の対応」を感じる。そういえば、あれもTBSだったっけ。