死者の影を背負いながら僕らは生きている

死者からは逃れられない。僕らは死者を忘れられない。なぜなら、死者を忘れることには罪悪感を覚えるからだ。お盆、お彼岸、命日…その他死者を忘れないための行事ばかりだ。

僕らは生き続ける。死ぬまで生き続ける。死者を忘れず、彼らの影を背負いながら、僕らは生きていく。その重さに耐えながら、ずっと生き続けていけるのか、それは分からない。

それでも生きることが正しいのかどうか、僕には分からない。欠落感や罪悪感を感じながら生きていくことは、とても苦しい。苦しみに耐えながら生きていくことが正当化されるのかどうか、僕には分からない。