一日で一気に600ページを読破。息詰まるような交渉と、迫力のある戦闘シーンは、このシリーズの頂点というに相応しい。これまで溜めてきたマグマを一気に放出するかのように、ドラマチックな場面が切り替わりながら続く。
終わりのクロニクル (6下) (電撃文庫―AHEADシリーズ (1176))
- 作者: 川上稔,さとやす
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/11
- メディア: 文庫
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この著者の場合、「筆が乗ってくる」とか「筆が滑る」とか、そういうことはないのだろう。最初にプロットを決めて、あたかも建築士が設計図を描くように、緻密に構成を組み立てていくのだろう。そして、その設計図に従って、迷わずに筆を進めていくのだ。だから、この巻で見せ場が一気に訪れることも全て計算ずくなのだと思う。
ここまで付き合ってきた読者は、ものすごいカタルシスを感じることになる。そして、それは最終巻でさらに高まることだろう。
それにしても、表紙のイラスト、帯で隠れていたから気付かなかったけど、こうして改めて見ると、相当な尻フェチ向けだな。