PSPはもう終わり

昨年正月のエントリー「ソニーショック?」(id:SHARP:20050121)や今年3月のエントリー「DSの品不足に付け込めないソニー」(id:SHARP:20060301)で予想した通り、PSPの出荷が不振を極めている。引用した記事にもある通り、任天堂のDSとの勝敗は明らかになった。もうPSPに挽回の余地はないと思う。

私自身も、DSとDS Liteを持っているが、PSPには全く惹かれなかった。部屋にPS2があるのにもかかわらずだ。まず遊びたいソフトがないし、何よりあの独自規格のメモリースティックが気に入らない。ソニー信者になることを強要されているようで嫌なのだ。

結局、押し付けの規格は普及しないということをソニーは学ぶべきだ。デジタル一眼レフでは、さすがにメモリースティクとCFの併用型にしたようだけれど、いい加減、メモリースティック規格をあきらめる時期に来ているように思う。

ソニー:変調、携帯ゲームも… 不振PSP、快調ニンテンドーDS
 ソニーの稼ぎ頭の一つだった携帯型ゲーム機、「プレイステーション・ポータブル(PSP)」の売れ行きに急ブレーキがかかった。今年度の世界出荷計画1200万台が、300万台(25%)減の900万台に下方修正され、同社の今年度の営業利益を300億円減らす見通し。不振の背景には、任天堂の競合機「ニンテンドーDS」の大ヒットがある。ソニーは商品ラインアップを強化し巻き返しを図る。【遠藤和行】

 PSPは04年12月、ゲームだけでなく高画質な映像や音楽も楽しめる多機能端末として発売。国内価格は税込み2万790円で、世界全体の出荷台数は累計2294万台(今年9月末現在)。昨年度だけで約1400万台を出荷した。今年度も4〜9月に約590万台を出荷したが「上半期の実績や、年末商戦に向けた小売店などからの受注が予想より弱含みだった」として年間目標を引き下げた。

 一方、DSは、タッチペンで二つの画面を操作する機能が特徴。PSPと同じ04年12月発売だが、脳トレーニングソフトなどで幅広い年齢層の支持を獲得。今年3月にはより小型の「Lite」(税込み1万6800円)を投入し、累計の世界出荷台数は2682万台(9月末現在)とPSPを大きく引き離した。「今年夏から月産220万台に増産したが、国内では出せば売れて、店頭に並ばない地域もある」(任天堂)という。
(毎日インタラクティブ)