「愛は祈りだ。僕は祈る。」――もうこの書き出しだけで、素晴らしいと思った。舞城王太郎という仰々しい名前(多分ペンネームだろう)、派手な装丁とか、過度のテンションを保った文体とかに、いままで読むのを敬遠していたが、これは本当に読むに値する本だと思う。ベストセラーになんかならなくても、映画化なんかされなくても、嘘や綺麗事だけではない本当の愛の姿がここにある。アンチ・セカチュー派(僕もその一人だ)はぜひ*1
――この中にいるのは僕だ。そんな確信を持てる作品。
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/08/08
- メディア: 新書
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*1:hiropinさんという方は、両者の対決の図式を明確に認識し、自身のブログ[http://d.hatena.ne.jp/hiropin/20060909:title]のエントリーで面白い解説をしていた。