一度栄えし者でも必ずや衰えゆく

まあ、ライブドアが「栄え」たかどうかは微妙だが、ホリエモンが「イロモノ」として人気を博したことは事実として認めざるをえない。

ライブドア:時代の寵児、ホリエモンに疑惑 急成長の裏に

 時代の寵児(ちょうじ)、ホリエモンこと堀江貴文社長(33)が経営する「ライブドア」(東京都港区)に16日、東京地検特捜部による証券取引法違反容疑での家宅捜索が行われた。球団買収、ニッポン放送株をめぐる争奪戦……。株式市場をフル活用し、巨大企業と互角にわたり合うまでになったグループ企業への強制捜査に波紋が広がった
Bing

結局、新興企業はエスタブリッシュメントに潰される宿命か。構造改革だと言ってみても、「出る杭は打たれる」という日本のお家芸は健在。与謝野馨など「(ライブドアがM&Aにときに使った)株式の大幅な分割は、今にしてみればおかしい」なんていう後出しジャンケンな発言もしている始末。

もちろん、ライブドアのやってきたような「1株を100株」にみたいな大規模な株式分割は褒められた行為ではないが、きちんと規制してこなかった当局や取引所の責任が不問にされたまま、基準を後付で適用されるのではたまらない。

よく批判される中国のやり方と同じ。ただあちらは(タテマエとしては)社会主義国であるのに対して、日本は「金融ビッグバン」を標榜しているわけで、政策リスクを自ら高めるような与党幹部の発言は、文字通り自殺行為だと思う。