サンボマスターがTop Runnerに出演

サンボマスターがTop Runnerに出演した。作詞・作曲を手がける山口隆は、歌・演奏にぶつけるのと同様の剛直さで、自らの信念を語っていた。TVウケをよくしようという媚びもなく、反対に無頼派を気取るようなポーズもなく、極めて自然に振舞いながら「ロックには上手いも下手も関係ない」「美しいものも醜いものもすべて認めたい」「きれいごとは嫌だ」などと語っていた。すごく共感が持てる。

ベースの近藤洋一、ドラムスの木内泰史の両名は東洋大学の音楽サークルの1年下の後輩だったが、当時周囲に全く評価されていなかった山口の音楽を「他の人とは全く違う、突き抜けている」と評価して一緒に活動するようになった。近藤はもともとギタリストだったが、山口の音楽性に惚れ込み、バンドを組むためにベースに転向したほどだった。やっぱり山口の主張の強固さ、そしてバンドの結束は伊達じゃない。

番組中で演奏した曲のリスト。

  1. 歌声よおこれ
  2. 美しき人間の日々
  3. そのぬくもりに用がある

このアルバムは楽曲も抜群にいいが、魅力的なのはそれだけではない。歌詞カードの写真がストーリー仕立てになっていて最高に好きだ。ミニ写真集として見ても秀逸。これだけ見てもサンボマスターというバンドの媚びもせず飾りもしない雰囲気がよく分かる。何度眺めても飽きない。大好き。