ハコイリ♡ムスメ結成2周年ライブ@AKIBAカルチャーズ劇場

7-1+2=8

7+1-1-1+3-1=8

2014年のAKIBAカルチャーズ劇場の新人公演の優勝争いでしのぎを削ったのは、ハコイリ♡ムスメとアイドルネッサンスの2組だった。
隔週の定期公演を勝ち取る「優勝」はアイドルネッサンスとなったが、ライバルと呼ぶにふさわしい「準優勝」のハコイリ♡ムスメにも月次での定期公演の枠が与えられた。

あの熱い夏から2年…

今日、AKIBAカルチャーズ劇場でハコイリ♡ムスメの2周年ワンマンライブが行われた。昼は2周年ワンマン、夜は小松もかの卒業公演というダブルヘッダー

2周年ライブには、ファン一同から大きな黄色いお花が贈られた。

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冒頭の動画紹介に続いて、「君の歌、僕の歌」(CoCo)でライブスタート。

メンバーの自己紹介の後に、ハコムスの歴史を振り返る動画が流れる。
ギンガムチェックのワンピースに着替えたメンバーが登場すると、今度はオリジナル曲をリリース順に4曲続けて披露。

「微笑みと春のワンピース」「レモネード・キッス」「夏に急かされて」「さよならのプリエール」。
季節感のあるオリジナル楽曲群は、いまやハコムスの大きな魅力の一つになっている。

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続いては、企画コーナー「しくじり先生」。

新メンバーの3人を前に、先輩メンバーが自身のハコムスでの経験を振り返りながら教訓を語るという企画。
各メンバーの「しくじり」は以下の通り。

ぽにょ:身体が大きくなりすぎた
もにー:キャラ設定を間違えた
みっきー:常に怒りすぎて誰も聞かなくなった
もか:最年長の威厳が全く無かった
かれん:スベリキャラが定着した
みお:物事をはっきり言い過ぎて周りを引かせた

聞いている新人の方は、ほしりなが真面目に受け止めている一方で、ひるな&万葉のコンビが大物風に完全に受け流しているのが面白すぎた。

小松もかの「最年長の威厳」に関しては、最初リーダーだったのが昨年交代した経緯についての暴露エピソードも飛び出した。

去年のバスツアーの宴会がうまくいかず、門前、小松、鉄戸の3人がスタッフに呼び出されて「明日の運動会は盛り上げろ」と言われた。でも、小松は結局何もしなかったのでリーダーが交代になった(鉄戸談)

ハコムスのMCってよくこういう「舞台裏エピソード」みたいなのが飛び出すのでちょっとハラハラする。台本通りなのかもしれないけど。

ライブはオリジナル曲を時系列で披露していく。「乙女はびっくり箱」「アンバランスなサマー」。

MCではメンバーから2周年を振り返る挨拶。

印象に残ったのは、菅沼もにかの挨拶。

「ハコムスができたときはずっとこのメンバーでやっていくんだと思っていたので、メンバーが卒業していくのを受け止めきれないときもあった。でも、これからも卒業するメンバーが出ていく、その中で、後輩も入ってきて、自分たちが「ハコムスらしさ」をみなさんに見せて、メンバーにも伝えていく役割なんだという覚悟ができた。」

アイドルネッサンス:7-1+2=8

ハコイリ♡ムスメ:7+1-1-1+3-1=8

アイドルネッサンスもハコイリ♡ムスメもともに7人で始まり、現在同じく8人になっている。

だが、メンバーの出入りについては結構違う。ハコムスは今日の小松まで含めれば、3人の卒業メンバーを出している。これからもメンバーの変化が続いていくのだろう。その中で「ハコムスらしさ」みたいなものをDNAとして残していくことが大事なんだろうと思えた。

初披露の新曲は「Let's Party Time」。

レゲエの要素も入れたディスコチューン。ダンスフロアの雰囲気をも感じさせ、これまでのハコムスにはなかったようなタイプの曲。

終演後、リーダーの鉄戸から「ハコムスにはなかったような曲でしたが、皆さん、大丈夫でしたか?」と探るようなMC。

どんな曲でも「ハコムスらしさ」を出せる強いユニットになったなと思わせた。ちなみに間奏の振付は小松によるもの。小松が卒業しても、彼女がハコムスに注いだ想いは受け継がれていく。

ラストは「なかよし」(チェキッ娘)。

間奏パートでは長縄飛びの連続ジャンプに挑戦し、その回数を事前に観客に予想させるという企画もあった。

ライブが終わるとたっぷり120分。

振り返りのVTRや企画コーナーもあったが、メンバーチェンジを乗り越えながらこれほどの充実ライブを行っているハコムスの底力を見る思いがした。

特典会では、井上姫月ちゃんと2ショットチェキ。姫月ちゃんの視線がかわいい。

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(セットリスト)

1 君の歌、僕の歌/CoCo
2 微笑みと春のワンピース
3 レモネード・キッス
4 夏に急かされて
5 さよならのプリエール
6 乙女はびっくり箱
7 アンバランスなサマー
8 Let's Party Time(初披露)
9 なかよし/チェキッ娘

さっきまで当たり前だった景色が輝いて―sora tob sakana 2周年ワンマン「境界線上のサカナ」@渋谷WWW

さっきまで当たり前だった
景色が輝いて
魔法の言葉 空にあふれ出してく
sora tob sakana「魔法の言葉」)

sora tob sakanaとは

渋谷WWWに行ったら、大勢の知り合いが集まっていた。

何かの魔法にでもかけられたように。

こんなライブはめったにない。

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楽曲派のほとんどが集まっていたsora tob sakanaの2周年ライブについて、今更このブログで何かを説明する必要などない。

「凄いライブだったね」

これで十分だ。

sora tob sakanaの2周年ライブはそれくらいの衝撃だった。

sora tob sakanaのことをよく知らないという人には、「一度MVを見てください」としか言えない。

  • 「夜空を全部」(2015年)


sora tob sakana/夜空を全部(MV)

  • 「魔法の言葉」(2016年)


sora tob sakana/魔法の言葉(MV)


これ見て何も思わないのなら、まあ、それは仕方ない。感性は人によって違う。
これ見てピンと来たら、すぐに現場に行った方がいい。ライブはもっと凄い。

ということで、2周年ワンマン。

渋谷WWWソールドアウト

渋谷WWWは当日券もソールドアウトし、文字通りパンパン。

僕は、2段目の最前列という眺めのいいポジションで観賞する幸運に恵まれた。

ステージのスクリーンに動画が流れ、OPSEでメンバーが登場。
寺口夏花の「sora tob sakana 始めます」でライブスタート。

ファーストシングル「夜空を全部」から「新しい朝」、「Summer Plan」、セカンドシングル「魔法の言葉」、「Moon Swimming Weekender」、「My notes」、「DASH!!!!」と有名曲を多めに入れた前半のセトリ。

「DASH!!!!」のコールでは「オーエーオー!オーエーオー!」とファンも肩を組んだコール。

ここまででメンバーは一度退場。

スクリーン上では、2014年のオーディションの動画、2015年の自己紹介の動画、2016年の振り返りの動画が順に流れていく。

若い。

今も平均年齢14歳だから若いのだけれど、オーディション当時の「幼さ」は後退し、今は覚悟を決めたような表情をしている。

今日初披露の純白の新衣装に着替えたメンバーが再登場。

最新型のオサカナ「広告の街」でライブ再開。

背景のスクリーンに歌詞の一部をモチーフに取り入れた動画が流れて、楽曲の世界観とシンクロする。

後半は個人的にはあまり聞いたことのない曲が多い印象。

「まぶしい」、「帰り道のワンダー」、「ケサランパサラン」、MCで新衣装にまつわるエピソード紹介を挟んで、「夢の盗賊」「おやすみ」、そして最後の曲は「夏の扉」。

アンコールの光景

メンバーが退場すると、満員のWWWには「アンコール」の歓声が響き渡る。

原点に返るような白のTシャツ+青のボトムス衣装。

WWW一杯に広がったブルーのサイリウムに包まれて登場したメンバーはほぼ直立不動で「海に纏わる言葉」を聞かせる。

そして一人ずつ挨拶。

トップバッターの山崎愛が「今日はありがとうございました。今のsora tob sakanaのすべてを出せたライブになったと思います。これからも応援よろしくお願いします」とキレイにまとめる。

続く神﨑風花は「この活動を続けてきて本当によかったと思えた。これ言っちゃうと泣きそうなんですけど(涙声)、いつも応援してくれているお母さん、お父さん、メンバー、スタッフ、そしてファンのみなさんがいなかったら続けてこられなかった」と言って涙をを流す。

そして風間玲マライカ。「今日はいい景色を見ることができた。ここから先、もっと上を目指していい景色を見たいんです。終わる前にたくさんの人に知ってほしいんです。売れたいんです!」と明るくポジティブに心情を吐露。

最後にリーダーの寺口夏花が「最初WWWって聞いたときはこんなに埋まるとは思っていなくて。来るの3人くらいかなって。いや、会場の3分の1くらい埋まって「オサカナ、WWWでやった!」ってなるのかと思っていたけど、まさかソールドアウトで…」と本音を語る。

ここで最初にコンパクトにまとめた山崎愛が「私ももっと言いたいことが出てきたので付け加えてもいいですかね?」とたまらず差し挟む。

「今日、こんなにいい景色を見せてもらった。これから先、今度は私たちが、ファンのみなさんにいい景色を見せたい」

胸を打たれた。

メンバーの挨拶にストレートに胸を打たれた。

最後に「クラウチングスタート」。

ステージと客席の一体感を感じられるライブって、実はそれほど多くはない。
多くのライブは「予定調和」の演出の中で同じ体験を共有している。
あちこちのライブに行けば行くほど、そういう「筋書」をなぞっているのが見えてきてしまいがちだ。

だが、今日のオサカナのライブは、心の底から会場が一体になって感動を分かち合えたと思えるものになっていた。

さっきまで当たり前だった
景色が輝いて
魔法の言葉 空にあふれ出してく
sora tob sakana「魔法の言葉」)

今夜、sora tob sakanaは魔法の言葉で僕をとらえ、新しい世界を見せてくれた。

おまけ

終演後、ファーストアルバムの限定盤を購入し、ワイドチェキで全員ショット&全員サイン。
特典会でもいい思い出ができたよ。

あーりーがーと!

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(セットリスト)

1 夜空を全部
2 新しい朝
3 Summer Plan
4 魔法の言葉
5 Moon Swimming Weekender
6 My notes
7 DASH!!!!
8 広告の街
9 まぶしい
10 帰り道のワンダー
11 ケサランパサラン
12 夢の盗賊
13 おやすみ
14 夏の扉
(アンコール)
en1 海に纏わる言葉
en2 クラウチングスタート