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「派遣」は雇用のカンバン方式なのか

変動費の調整手段としては「派遣切り」には合理的な面もあるのだろうと思う。少なくとも短期的には、であるが。だが、現在、製造業で行われている雇用調整が、経済全体のスローダウンに合ったものなのかどうかは、現時点では何ともいえない。しかしながら、…

日興の希望退職に1000人以上が応募

日本IBMやソニーのリストラが話題となっているが、日興コーディアルの希望退職に1000人以上が応募というのも凄い。証券マンという人種はそれなりに相場感を持っているはずだが、現在の荒波の労働市場の中に出てでも、ここで年収の2倍の割増退職金を受け取る…

九十九電機が民事再生法申請

「九十九」を「ツクモ」と読める中学生だったのは、「九十九電機」を知っていたからだ。そう思うと感慨深い。最近は高田馬場にも出店していたが、空いている店舗でじっくりと品物選びができて重宝していた(あの空き具合は経営的には確かにまずかっただろう…

日経によるメガバンク増資報道で日経平均暴落

日経のスクープ「三菱UFJ1兆円増資」を嫌気して、日経平均が続落。こう書いていると、日経のインサイダー情報垂れ流しどころか、「風説の流布」、あるいは「相場操縦」という単語さえ思い浮かぶ。日経は日経平均を暴落させる意図はなかったのもしれないが、…

「三菱UFJ、最大1兆円増資へ」という日経記事の愚

今日の日経新聞の朝刊の一面トップ記事「三菱UFJ、最大1兆円増資へ 年度内、株価見極め判断」。内容的には十分ありそうな話だ。だが、金融商品取引に影響力のある日経新聞が、上場企業のファイナンスに関する重要情報(しかも公募増資)を、内部者=イン…

危ないのはGMだけじゃない

アメリカで景気後退が始まったことで、日本の自動車メーカーも苦境に立たされる。このニュースは日産だが、ホンダも、トヨタも影響を免れない。富裕層向けのレクサスが一番ダメージがありそうだ。 日産自動車は21日、米国市場向けの大型・高級車を生産する…

クルーグマンがノーベル経済学賞を受賞

本命がついに受賞した、という感じ。「ついに」といってもまだ55歳で、歴代受賞者の中では最も若い部類に入るだろうけれども。受賞理由が「貿易構造と立地の理論への貢献」ということで、「実体経済」に対する功績が評価されたあたりがいかにも時流だなと思…

三菱UFJはそれでもモルガンスタンレーに出資するか

相手先の株価が下落しても、合意した条件で出資をするのか。経済合理性とビジネス倫理は必ずしも相反するものではないが、この局面ではトレードオフの関係が成立していることは間違いない。経営判断として、両者の間のどこが最適だと示すのか。3連休中もマ…

BRICsもコモディティも危機

欧米や日本の先進国の株価の暴落が連日ニュースになっているが、BRICsともてはやされた途上国のファンドの下落の方が酷い。株と為替のダブルパンチのブラジルファンドなどは、一年前の3分の1だ(チャート添付)。ロシア、ブラジルも似たような状況で、半分…

三菱UFJとモルガンスタンレー

今回のアメリカの金融危機で、三菱UFJはモルガンスタンレーに1兆円近い出資を行うことになった。だが、出資の見返りに狙う具体的な成果は、当然のことながら「補完関係」を狙った業務提携を行うことになる。では、具体的な「補完」とは何か。商業銀行、信託…

これが民主主義か

国家の危機、いやグローバル資本主義の危機においても、民主主義の下では「なぜ税金を投入してまで金融機関を救済するのか」という議論が起こるのだ。日本では既に経験したプロセスだが、アメリカでも同じで少し安心した。いや、株価は大暴落したけれども。 …

リーマンは安い買い物だったか

破綻したリーマンのアジア、欧州、中東部門を野村HDが買った。多くの報道では「顧客基盤」「人材」を入手と書いているが、そんなに甘くない。投資銀行ビジネスにおいては、しかも破綻した会社の場合はなおさら、顧客・人材は、手のひらの砂のように零れ落ち…

iPhoneを別格扱いするマスコミの愚

「iPhoneは売れる」と騒いでいたマスコミが、手のひらを返して「売れていない」と騒ぐ。その間、ソフトバンクに踊らされたのは、消費者ではなくマスコミの方だ。まあ、いつものことだが。2ヶ月前のブログ「iPhoneは社会現象になるか」(id:SHARP:20080711)…

福田辞任発表

福田さんは官房長官が最も良かった。マスコミに対しても常に超然と対していたところが良かった。首相になってからもメディアへの姿勢は変わらずで、そこは好感が持てたのだが、最後の最後で記者の「総理の会見はいつも人ごとのようだ」という引っ掛け質問を…

村上隆と24時間テレビのキキカイカイ

今年もまた24時間テレビの季節になった。ファンの人には悪いが、実はろくに見ていない。司会が誰になろうが、マラソンランナーが誰になろうが、ほとんど関心はない。もちろん、慈善活動の重要性は理解しているし、募金をする人の善意は尊重したい。だが、運…

まず赤字を出さないと値上げできない

独占企業であっても価格決定においてフリーハンドを得ているわけではない。まず赤字を出さないと値上げができないのが日本。ここでは株主の利益が世論に劣後するのが当然であることを、投資家は認めなくてはならない。 東京電力、当期赤字2800億円 09…

iPhoneは社会現象になるか

相変わらずソフトバンクは時流に乗るのが上手い。いや、むしろ時流を作っているというべきか。本日、iPhone発売に1500人を超える行列。 米アップルの新型携帯電話「iPhone(アイフォーン)3G」が11日、日本で売り出された。国内販売を手がけるソフ…

「システム統合成功」という記事がない

みずほFGのシステム統合が大規模なトラブルになって以降、マスコミは大手金融機関のシステムトラブルを重箱の隅をつつくように取り上げてきた。 そんな中、三菱東京UFJ銀行による、旧三菱東京と旧UFJのシステム統合が始まった。事前に予想していた通り、順調…

iPhoneはソフトバンクから

サプライズ。Appleがドコモを選ばずソフトバンクを選んだ理由は何なのだろうか。ソフトバンクと組むことで、iPhoneのブランド価値が下がるような気がする。 ソフトバンクモバイル、年内に「iPhone」を発売ソフトバンクモバイルは6月4日、米Appleが開発した全…

ATMとスペースシャトル

三菱東京UFJ銀行のシステム統合は、マスコミの格好のネタ。どこかでトラブルが起きないかというあら探しから始まっているのだが、コメントの抜粋も恣意的だと思う。 ATM一部障害「早期の原因究明を」・セブン銀余波 三菱東京UFJ銀行の新システム稼…

石原都知事は謝罪すべきポイントが違っている

新銀行東京の問題は、3月9日付エントリ(id:SHARP:20080309)で懸念した通り、迷走を続けている。追加出資を引き出すためのポーズだろうけれども、石原都知事が謝罪。ただ「都の監視責任は私にある」ってそんなところが問題なのではない。収益の上げられない…

日銀総裁で揉めているのに1ドル100円割れ

中央銀行の総裁の人事で揉めているなか基軸通貨のドルに対して急激に上昇するなんて、やはり円は強いとしかいいようがない。そして、日銀総裁の件は、マスコミや財界がなんと騒ごうとも、マーケットでは平静に受け取られているのだろう。言い換えれば、イン…

石原都知事の奢り〜新銀行の実質破綻

民間銀行の経営が必ずしも褒められたものではないが、政府(含む地方政府)がもっと上手に銀行経営を行えるわけがないではないか。持論の銀行批判を述べるのは勝手だけれども、「新銀行東京」なるものを創出し、出資金を無駄にした上に、今後も放漫経営を続…

『外資系金融で働くということ』

とても興味深いブログのエントリーを見つけた。外資系で働くということ - 債券・株・為替 中年金融マン ぐっちーさんの金持ちまっしぐらより。グローバル化経済の中に放り込まれた以上、外資系であろうがなかろうが、金融であろうがなかろうが、僕らに共通し…

物価上昇が職場ストレスの一因?!

職場ストレスは確かに増えたと思う。が、物価上昇は「一因」ではなく、また別の問題。前者は経済のグローバル化が根本的な原因であり、構造変化の結果としてきちんと認識しなければならない。物価上昇はインフレによるもので、どちらかといえば循環的なもの…

イスラム金融の時代

原油価格の高騰、資本市場のグローバル化がもらたす帰結は、オイルマネーがプレゼンスを高めるということだ。イスラムの戒律で「利子」を禁じていようとも、経済合理性を追求すれば、何らかの「手法」(「抜け道」ともいえる)が生まれる。日本の金融機関に…

NOVA問題に思う

悪評高いNOVAもついに会社更生法を申請し、いわゆる「倒産」に至った。給料未払、怪しげなファンドからの資金調達の動き、監査役そして取締役の辞任と、「つぶれる会社」の末期的症状を辿っていたわけだが、これで一段落となった(しかし、外国人労働者が大…

人事も経理も中国へ?

朝から、周囲の情報通は、昨夜の『NHKスペシャル〜人事も経理も中国へ』の話題で持ちきり。ニッセンが間接部門を中国に業務移管した事例を取り上げたらしい。 製造業の分野では続々と生産拠点を中国へ移し、コストダウンを図ってきた日本企業。そして今、人…

円高・株安キター

円は1ドル112円台へ突入。多くのメーカーが想定レートを115〜120円としているため、国際優良銘柄を筆頭に株価は大幅暴落。トヨタ、キヤノンという日本経団連会長輩出企業なんかが先陣を切って下げている。ちなみにキヤノンの想定レートは1ドル120円だから、…

円高キター

東京での終値はかろうじて1ドル115円台を保ったが、その後ロンドンで115円を割り込んだ。サブプライムローン問題に端を発した信用収縮のあおりで、円キャリーポジションの解消が進んでるようだが、このように一気にこようとは。まあ、8月という月は過去も為…

グローバリズムの光と影〜「ポーランド発イギリス行き」

ポーランドからイギリスへの移民に関する特集番組がBSで放送された(文末に要旨を引用)。このテーマは学生時代からずっと追っているので、現在の東欧の状況を知って胸が痛んだ。 EUの理念は、域内経済の効率化を進めることによって、全体として競争力を高め…

新生・ペンタックスへ

取締役会が迷走した2ヶ月だったが、ようやく混乱収拾の兆しが見えてきた。 ペンタックス、スパークスに谷島氏の社長昇格案伝える ペンタックスは25日、HOYAによるTOB(株式公開買い付け)後の経営体制について筆頭株主のスパークス・グループ幹部と…

日興の上場を維持した東証の判断は妥当か

山一証券が自主廃業した際の社会的混乱は、金融関係者のトラウマになっている。東証も例外ではないのだろう。上場廃止をきっかけに日興証券に「万が一」のことが起きた場合、東証は非難を免れないからだ。それが怖くて、東証は日興の上場を維持したのだ。し…

ホンネとタテマエの乖離〜不二家だけではない

製品の製造過程において問題を起こした不二家は、ISOの認証を取得していた。ということは、認証を受けるときだけ制度を整えて、実態としてはコストが低くなるような運用をしていたということだろう。 不二家:ISO認証で事実関係の調査依頼 経産省 不二…

日興が切るカードに注目〜みずほFGの証券再編

みずほ証券と新光証券は来年1月に合併することで合意したと発表した。 みずほ・新光証券、合併を正式発表 みずほフィナンシャルグループ(FG)系の準大手証券であるみずほ証券と新光証券は10日、2008年1月をメドに合併することで合意したと正式発表した。…

日興コーディアルの終焉

資本市場の担い手であるべき証券会社が、市場に対して嘘をついたのだから、もうおしまいだ。 日興:虚偽記載は意図的な経理操作? 証券大手「日興コーディアルグループ」による利益の水増し問題で、同グループが内部の経理書類を改ざんしていたことが分かっ…

PSPはもう終わり

昨年正月のエントリー「ソニーショック?」(id:SHARP:20050121)や今年3月のエントリー「DSの品不足に付け込めないソニー」(id:SHARP:20060301)で予想した通り、PSPの出荷が不振を極めている。引用した記事にもある通り、任天堂のDSとの勝敗は明らかになった…

プレステ3の発売延期のダメージ

部品供給が間に合わないのではないかと囁かれていたプレイステーション3(PS3)だが、ついにSCEから正式に発売延期が発表された。 SCE、「PS3」の発売延期を発表 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は15日、次世代家庭用ゲーム機「プ…

PSE法は悪法です

もう20年も前の話になるが、高校の入学祝いにシンセサイザーを買ってもらった。だから、坂本龍一、松武秀樹、椎名和夫など、僕のようなYMOチルドレンにとっては「神」と呼ぶしかないような人たちが、で署名活動を展開していたPSE法の運用を、固唾を飲んで見…

量的緩和政策解除の影響

日銀が量的緩和政策の解除を決定した翌日だったが、株式市場、債券市場、外国為替市場とも静かに推移した。「サプライズ」なく金融政策の変更を実施した日銀の全面的勝利だと言ってよいだろう。それにしても、NHKのニュースでは、消費者への影響という観点で…

DSの品不足に付け込めないソニー

ニンテンドーDSが買えない。新製品のDSライトにこだわらず、普通のDSで構わないと思っていても、買えない。そればかりか、予約さえもできない。跋扈する転売屋を除けば、クリスマス商戦も終わったこの時期に、新製品でもないゲーム機の売り切れが続いている…

日経新聞の社員がインサイダー取引

あー、やっぱりね、という感じ。日経は社内体制を強化するだろうが、抜本的には「法定公告」自体の存続の是非を問うべきかもしれない。日経に限らず、新聞社の信頼性は、いまや地に堕ちているのだから。 日本経済新聞社東京本社広告局の社員が今年2月までの…

プリウス納車5ヶ月待ちに思う

トヨタのハイブリッド車プリウスが売れている。今注文しても納車は7月ということで、実に5ヶ月待ち。トヨタの乗用車でこんなに長期間のバックオーダーを抱えるのは、実にバブルのとき以来らしい。もっとも「バブルのとき」というのは、1989年にデビューした…

コニカミノルタの撤退だけでは終わらない

コニカミノルタが、カメラ事業・フォト事業の終了を発表した。カメラ事業はソニーへ譲渡することで合意、かろうじてαマウントは存続する模様*1。 ソニー株式会社(以下 ソニー)とコニカミノルタフォトイメージング株式会社(以下コニカミノルタPI)は、2005…

何もかもライブドアのせい?

ついに東京証券取引所がパンクした。約定件数の上限400万件を超えて「打ち止め」になったためだ。 東証:全銘柄の株式や社債売買を全面停止 東京証券取引所は18日午後2時40分、東証1部、2部と新興企業向け株式市場のマザーズなど全銘柄の株式や社債の…

一度栄えし者でも必ずや衰えゆく

まあ、ライブドアが「栄え」たかどうかは微妙だが、ホリエモンが「イロモノ」として人気を博したことは事実として認めざるをえない。 ライブドア:時代の寵児、ホリエモンに疑惑 急成長の裏に 時代の寵児(ちょうじ)、ホリエモンこと堀江貴文社長(33)が…

階層化社会と80年代リバイバル

最近、というフレーズを見る機会が増えた。昨年の流行語大賞でも、という言葉が入賞している。いまの日本社会で階層化が進んでいるという見方もある。それを否定するわけではないが、こうした議論はある種の流行によるものであり、構造的な変化を持ち出さな…

今年も日経優秀製品賞を嗤う〜いまさらPIXUS iP8600が受賞?

ちょうど一年前のエントリ(id:SHARP:20050105)で、この賞がいかに時期を逸しているのかを指摘したが、今年もまた日経は懲りることなく、2年前の製品に対して最優秀賞を与えている。本日発表になった「2005年 日経優秀製品・サービス賞」によると、「日本経…

世界最大級の銀行グループが抱える最大の課題は

1月1日、東京三菱銀行とUFJ銀行の合併により、三菱東京UFJ銀行が誕生した。資産規模は世界最大級で、当然のことながら、三井住友やみずほを凌ぐ。昨年10月に先行統合した持株会社・信託銀行・証券がいずれも「三菱UFJ」となっているのに対して、商業銀行がい…

相変わらず空気が支配する日本

グローバルな金融市場を育てることを国家戦略としているなかで、正当にあげた利益の返上を促すというのは自殺行為に他ならない。そりゃ、自民党調査会の小委員会は政府の組織ではないけれども、与謝野馨のような与党で影響力のある人物の発言は、当該企業に…