アート

「女性画家たちの大阪」@大阪中之島美術館

「女性画家たちの大阪」を観に大阪中之島美術館へ。女性画家ならではの女性を描くまなざしみたいなものを感じられる展覧会。自分の感性も磨かれる、というか刺激を受ける。

永遠の都ローマ展@東京都美術館

カピトリーノ美術館の所蔵品を見ることができる貴重な企画展「永遠の都ローマ展」を見に東京都美術館へ。カピトリーノのヴィーナスや、カピトリーノの牝狼など、世界史の教材で見るようなコレクションも(一部複製)。2000年の歴史を遡るという時間旅行の感…

クリスチャン・ディオール、 夢のクチュリエ@東京都現在美術館

クリスチャン・ディオール展を観に東京都現代美術館へ。圧巻。ただただ圧巻。歴史と地理を横断して文化を創造し続けたディオールはまさに稀代のクリエーターであり、偉大なプロデューサーでもあり、新しい才能を発掘するキュレーターでもあった。作品のボリ…

第74回 正倉院展@奈良国立博物館

秋の風物詩、奈良の正倉院展へ今年も。2年前は鹿がガリガリに痩せるくらい人がいなかった奈良だけれども、賑やかな雰囲気が戻ってきた。今年は、演劇の衣装や小道具、アクセサリーに存在感があった。コロナの長い閉塞感から抜け出して日常を取り戻しつつある…

アンディ・ウォーホル・キョウト@京都市京セラ美術館

アンディ・ウォーホル・キョウトを見に、京都市京セラ美術館へ。これは東京には巡回しないのでここで見るしかない。コロナ禍が落ち着いてきたこともあって、事前の予約なくても入れるようになっていた。幼少期から晩年までの生涯の足跡を辿りながら、20世紀…

ああ写真はもっと自由でいいんだ〜KYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)へ

KYOTOGRAPHIE(京都国際写真祭)へ。 www.kyotographie.jp会場分散型のサーキットスタイル。今回はあいにくの雨ということもあり、パスポートで全部を回ろうとするのではなく、アラカルト的に興味のある展示へ。 八竹庵(旧川崎家住宅) 総合受付、インフォ…

ポンペイ展@京都市京セラ美術館

大英博物館やルーブル美術館のギリシア・ローマのエリアを訪れると、当時の地中海文明やローマの芸術の豊穣さに驚かされる。今回はポンペイ展。kyotocity-kyocera.museum火山の大噴火の結果として都市は滅んだが、逆説的に当時のものが保存されているという…

「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」@東京都美術館

復元されたフェルメールの「窓辺で手紙を読む女」を観に東京都美術館へ。「窓辺で手紙を読む女」は、背景となっている部屋の壁の下に消されていたキューピッドがあり、それがフェルメールが完成させた時のものだったということでを復元したもの。だが、実際…

GENKYO 横尾忠則@東京都現代美術館

オリンピックも終わった三連休の最終日。台風接近で天気が良くないこともあり、美術館に行くことにした。東京都現代美術館の横尾忠則展へ。横尾忠則といえば、何と言ってもグラフィックデザインなわけで、インパクトの大きさゆえにあまり親しみやすい印象は…

ファッション イン ジャパン@国立新美術館

ファッション イン ジャパンを観に、国立新美術館へ。「1945-2020」と銘打たれているが、実際には大正時代からのスタート。女性のファッションが花開こうとするところで日中戦争に突入し、そこからは「贅沢禁止」の暗い時代へ。結局、太平洋戦争には敗れるも…

HASEO『未来への贈り物』@ FUJIFILM Imaging Plaza 東京

HASEOさんの最新の展示を見に、丸の内のFUJIFILM Imaging Plazaへ。1億画素のGFXの強みを最大限に活かす暴力的なまでの大伸ばしで、空間がそのまま眼前に現れるような迫力。そしてここまでアップになっても美しいモデルさんの魅力。カラークロームエフェクト…

鳥獣戯画のすべて@東京国立博物館

都知事はIOCバッハ会長の来日前の大型連休には緊急事態宣言を出すだろう。それを見越して、東京国立博物館の鳥獣戯画展に足を運んできた。今回は甲乙丙丁の4巻同時展示、そして、甲巻での動く歩道導入が目玉。コロナ対策で時間ごとに人数制限を設けて予約チ…

先端テクノロジーが生み出すモダンアート〜「ライゾマティクス_マルティプレックス」@東京都現代美術館

「数学って何の役に立つの?」という素朴な問いに対して、「数学は美しい」というのは一つの答になるのではないかと思っている。ライゾマティクスは、言わずとしれたPerfumeの演出でも知られるクリエイティブ機関。東京理科大数学科を卒業後、大手電機メーカ…

石岡瑛子展@東京都現代美術館

資生堂のアートディレクションからPARCO、角川の広告で世を驚かせ続け、渡米後には映画や舞台へと幅を広げた石岡瑛子。資生堂で最初に手がけたホネケーキ石鹸の広告から始まり、独立してからのPARCO、角川書店での挑戦的な仕事へ。その後、アメリカに渡って…

表現者はお気持ち表明の時代をどう生きるのか〜『現代アートを殺さないために』(小崎哲哉)

20世紀の「進歩的」な空気が吹き飛んだのは、911テロだったかもしれない。「ポリコレ」と「分断」の結果生まれた攻撃の矛先は「表現」に向かった。「表現の自由」を支持していたと思われたリベラル知識人は、背中から撃つように「過激なアート」を叩いた。い…

週末が始まる(京都七日目)

金曜日になると観光地には人が増えてくる。僕もその中の一人だけれども。まずは東福寺。紅葉のピークはこれからだけれども、ゆったりと見られた。午後は三十三間堂。ここは内部撮影が一切できないが、やはり行くと千手観音に圧倒されるし、飽きない。夜は京…

特別展「きもの KIMONO」@東京国立博物館

4月7日から開催予定だった東京国立博物館の特別展「きもの KIMONO」。新型コロナウィルスの感染拡大を受けて延期されていたが、今般、ようやく公開されたので早速足を運んで来た。kimonoten2020.exhibit.jp感染防止対策ということで、チケットは日時予約制、…

Task have Fun3周年記念「キセキの写ルンです」展@ FUJI FILM WONDER PHOTO SHOP

結成3周年を迎えたTask have Fun。明治神宮前にあるFUJI FILM WONDER PHOTO SHOPで、「キセキの写ルンです」展が開かれた。館内には、メンバーらが「写ルンです」で撮影した写真。音声メッセージの添付されたチェキ。「3のキセキツアー」のパネル写真。など…

963ミニライブ「ニッポン制服百年史」@弥生美術館

制服と言えば森伸之、森伸之と言えば制服、である。レジェンドとも言える森伸之氏が監修する「ニッポン制服百年史」が弥生美術館で開かれているが、そこには963の衣装も展示されていて、なんと、1日だけゲストとして963を招いて、トークショーとミニライブを…

ギュスターヴ・モロー展@パナソニック汐留美術館

欧米の美術館だと、平日の特定の曜日は夜遅くまで開館しているのが結構あるのだが、日本ではまだまだ少数派。そんな中、今日は20時まで開館しているということで、パナソニック汐留美術館に足を運んできた。18時に入場すると、金曜日の夜で仕事帰りのような…

クリムト展「ウィーンと日本 1900」@東京都美術館

美術展には流行がある。クリムトの展覧会を最初に見たのは、今から10年前、2008年のNYのNeue Galerie。sharp.hatenablog.com「この人の作風はかなりエロティック」なんていう小学生並の感想は恥ずかしい限りだけど、当時NYではファッション的に注目を集めて…

「ラファエル前派の軌跡展」@三菱一号館美術館

少し前までは印象派一辺倒だった日本の美術館の企画展だが、ここのところぐっと選択の幅が広がっているのはうれしい限り。今だと東京都美術館のクリムト、パナソニック美術館のギュスターヴ・モロー、そして三菱一号館美術館のラファエル前派。こういうのは…

フェルメール展@上野の森美術館

フェルメールはなぜ人を魅了するのかー一つの理由は今見ても古さを感じないからだろう。“古さ”を感じないのは、カメラオブスキュラを活用して構図やコントラストなどに「違和感」のないように描いているからだとしばしば言われる。もう一つの理由は、現存す…

HASEO個展「RED」@富士フィルムX gallery(東京ミッドタウン)

HASEOさんの個展を観に、六本木の富士フィルムX galleryへ。今回は「RED」の名の通り、全て「赤」がテーマになったもの。特に印象的だったのは、ひな人形のように赤の段の上にモデルさんを配置した作品。これだけ一度に見せられると「圧巻」という他はない。…

オンタリオ美術館(Art Gallery of Ontario)

CNタワーから劇場街を北に抜けてオンタリオ美術館(AGO)へ。偶然にも草間彌生展。欧米の現代美術館に行くと割と草間彌生展に当たるんだけれど、それだけ人気があるんだろう。ずっと見ていると来るものがあるけどね。美術館は地下一階が船の模型、一階がカナ…

オンタリオ博物館(Royal Ontario Museum)

大学通りを北上し、クイーンズパークを抜けた先にオンタリオ博物館がある。恐竜の化石、カナダの動物の剥製・模型の展示もあって、子供の歴史科学教育向けといった感じの博物館。いわゆる「傑作」みたいなものは目につかないが、先住民の文化、ヨーロッパの…

「怖い絵展」@上野の森美術館

「怖い絵展」を観に行ってきた。メインがドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」、準メインがウィーターハウスの「オデュッセウスに杯を差し出すキルケー」というキービジュアル。ギュスターヴ・モローなど在フランスの作品もあるが、総じて英国…

ミュシャ展@国立新美術館

ミュシャ展を観に、国立新美術館に行ってきた。 ミュシャと言えばポスターやデザイン。そうなんだけど、晩年の彼が10数年かけて描いていたのは20年に及ぶ大作「スラヴ叙事詩」。プラハに行かないと見られないと思っていたが、それが今回来日。「女性の美」を…

ダリ展@国立新美術館

国立新美術館で開催されているダリ展に行った。若き日の秀作、キュビズムを経て個性が開花した傑作群の前半を経て、映像作品への挑戦や、渡米してからの商業色の強め、晩年に欧州に回帰するまでを編年的に並べた充実の展示。美術史の画集に載ってるような有…

つりビット 写ルンですにChuしたい展@WONDER PHOTO SHOP

富士フィルムの写ルンですは、今日でちょうど30周年。その記念すべき日に、原宿にある富士フィルムのWONDER PHOTO SHOPにて、つりビットとのコラボ展覧会が始まった。(公式サイト):つりビット 写ルンですにChuしたい展初日の今日、さっそく足を運んできた…