2018-07-17から1日間の記事一覧

『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018年、アメリカ、ユーアル・ユートハウグ)

1964年の東京オリンピックは、敗戦国日本の復興の姿を世界にアピールするものだった。そこには、最新のテクノロジーと東洋の神秘性のミクスチュアがあり、サイード的な偏見の眼差しこそあれ、日本が世界を引きつけたことは間違いなく、かの『007』シリーズで…

映画にとってリアリティとは何か〜『15時17分、パリ行き』(2018年、アメリカ、クリント・イーストウッド監督)

88歳となってもなお創作欲とアイデアの衰えないクリント・イーストウッド。この作品では、ヨーロッパの列車内で起きた実在のテロ事件を映画化。アラブ系のテロリストが大量殺戮を図ったのに対して、たまたま乗り合わせたアメリカ人3人が一致団結して対処し…

『レッド・スパロー』(2018年、アメリカ、フランシス・ローレンス監督)

1991年のソ連の瓦解とともにリアリティを失うかに見えた“スパイ映画”というジャンル。ところがどっこい。2010年代になっても『007』『ミッション・インポッシブル』『ジェイソン・ボーン』などのエージェント映画は大ブーム。ジェームズ・ボンド役は時代によ…